サッカー日記ブログ版

TVたまにスタジアムでのサッカー観戦記

スッキリせんな、2ステージ制

半沢直樹』の最終回はすごい視聴率だったらしいけど、「CM後も続くと思った」とか「モヤモヤした」「スッキリしない」と思った人が多かったみたいですね。確かに、ぼくも、同じ。この手のドラマだったらスッキリしたかったな。ま、原作通りならしょうがないし、続編が作りやすいから、局もこれのが都合はいいんだろうけどさ。

 

スッキリしないと言えば、半沢直樹より遥かにスッキリしないのが、Jリーグ2015年からの新しいレギュレーション。

 

2ステージ制をネットで検索してみると、予想通りいろんな人が発言してますね。興味深かったのは、日本で活躍している外国人ジャーナリストの二人。FOOTでもおなじみのチェイザレとベン・メイブリー。実はJリーグ愛が強い二人の外国人はどうみているのか?そして欧州の人はどう思うのか?興味津々で記事を読んでみると、やっぱり反対。

まあ、あたりまえだけどその理由は簡単に書くと以下の通り。

 

チェーザレ・ボレンギ(イタリア人、Goal Japan編集長、ミラノ出身だけどユーベファンだったと思う?)は、

 1、フェアな制度ではない

2、観客数の減少問題に対して的外れな対策

3、サポーターの大部分が反対してるにの何故?!(現時点で存在している観客の大部分に反感を買いながら、観客数を増やせると考えるのは、理解に苦しむ)

 

サッカーはもともとフェアじゃない側面があるスポーツで、劣勢のチームがラッキーなカウンター一発で勝つ事もあるし、審判の判定に左右されてしまうこともある。それがサッカーだから、そんな側面も面白し、カップ戦などでは、しばしば番狂わせが起こるのも醍醐味である。だからこそ、カップ戦(天皇杯、ヤマザキナビスコカップ)の他にできるだけフェアな結果が出やすいリーグ戦がなければいけない。たぶん、こんなような意味のことを言っていたと思う。

 

 続いて、ベン・メイブリー(イギリス人、大阪在住のスポーツライターガンバ大阪ファン、知る限り文章は大阪弁の事が多いみたい)は「多くのJリーグファンと同じく、僕もはっきり言うて、ほんまにほんまに「2ステージ制」に反対している。」とコラムを書いている。内容は、

 1、「ホーム&アウェイの総当たりがフェア且つピュア」(誰でもが納得出来る。それがサッカーの常識)

2、サッカーの美しさはシンプルさにある。

3、2ステージ制にして客が増えるというビジネス臭い主張の証拠があるのか?

 

ベンは前からツイッターで2ステージ制反対を訴えていて、みんなに呼びかけていました。そして、これからも、反対の声を上げ続けようと書いていました。

そして、チェーザレもベンも「ファンが望んでいないこと」を問題視していました。

 

 その他、セルジオ越後は、決定のプロセスが不自然で不透明といい、リーグの態度が問題としている。

 

サッカージャーナリストの中山淳氏(フランスリーグ1の解説をよく担当、お気に入りの解説者のひとりです)は、

 

本当に議論されるべき事がされていない。としてJリーグ本部は問題の本質を覆い隠していると、2007年から行った観客増員キャンペーンの失敗を上げて説明していました。多額の予算を使っての失敗の説明はなく、反省もないとバッサリ。

で、このレギュレーション変更で得られる10億円はすべてJリーグ本部の予算になるとし、選手はチャンピオンシップなどではタダ働きとなると言い放っていました。

 

 どうにも、ざっとネットでの発言を拾ってみても、やっぱりこれは酷い話なんだと改めて認識できる。

まったく、これだけ皆が嫌がっているのにどうして?という疑問だけが残っちゃった。

とうことはどっかの誰かが得をする事になってるのかね。戦争で誰かが儲けてるのと同じように。

2ステージ制発表の記者会見に、チェアマンが来なかったというのもどうかしてるし。不信感だけが、ファンに残るのは間違いないでしょ。

 

夏にアーセナルが来日したとき、埼スタでの公開練習を見に行ったけど、日本にもアーセナルファンの子供が結構いて、その子供たちが驚くほど詳しかった。この子供たちはJよりプレミアは歴然。これから益々海外サッカーを見る子供が増えれば、Jリーグのライバルはプレミアリーグやブンデスなど欧州リーグということになるはず。なのに、ファン無視の難解でアンフェアなレギュレーションじゃ太刀打ちできないでしょ。Jリーグが面白ければ両方楽しむということになるはずなのに。

さらに、仮にアジアにJリーグを売り込むとしたら、コンテンツとして魅力がなきゃダメなのは明らか。こんな不可解なことをして魅力を増せるか?

ただいた、お客さんに対して望むサービスの提供をやめて、まともな説明なしっていうのがどうもね。