サッカー日記ブログ版

TVたまにスタジアムでのサッカー観戦記

勝利の現実感

日本完敗でした。朝早く起きたんだけどね。力を出させてもらえなったのか、力がなかったのか?とにかく残念でした。

 

たまたま最近読み始めた『養老孟司の大言論3 大切なことは言葉にならない』に、こんなことが書いてありました。「日曜画家ならたくさんいるが、美術作品としての絵画を描ける人は、ほとんどいない。美術作品が描けるためには、美の現実感が付与できなければならない」。なるほどね、少し難しいけど、何らかのリアリディが吹き込まれてこそ芸術になりえるということかもしれない。

そういえば、サッカーも単に戦術や個人の力では説明しきれない何かがあるように思う時がある。

そういう意味で上の事を、サッカーに置き換えて解釈すると「勝利の現実感が付与できてこそ」ある壁が乗り越えられるのかも。

さらにこの本には、「単に美を見て取る能力とは違う。その意味で芸術家と評論家は違うのである」と言っていた。日本人は勉強熱心なので最近では戦術に詳しい指導者も多い様な気もする。ただ、そういう評論家的な知識だけでは勝利できないということだろう。何が足りないと指摘するのは簡単だけど、サッカーの現実感は簡単に獲得できるもんじゃないということだと思う。

南米の選手はときには、勝利へのリアリティが強すぎて行き過ぎてしまうこともあるけど、今回の大会では、監督も選手も完全にフィットして、それを思う存分発揮しているんだろうな。

 

そういえば、開幕戦の西村主審のあのPKのジャッジも何となく日本人として居心地の悪さが残った。仮にジャッジは正しかったとしても、サッカー(特に南米の)ということでいえば、どこか違和感というか騙された感を思わざるを得なかったから。

 

本田は「非常に悔しいけど、これが現実。自分たちが未熟すぎた」と言っていたそうです。現実を体験したってことは大きく成長するのかもしれないな。本田に限らず、今回のメンバーは。

 

2014ワールドカップ ブラジル グループステージ

コロンビア 4-1 日本

バンタナール・スタジアム