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サッカー日記ブログ版

TVたまにスタジアムでのサッカー観戦記

見事な絵作り

ユナイテッドがノリッジに敗れて、ファン・ハールの首もいつまで持つのかという感じになってきた。内容も良くないし、ファンも不満が限界に来ているんじゃないだろうか。しかし、そんな酷い内容の試合でも、中継自体は飽きさせないのはさすがプレミアリーグ。何が面白かったかというと、テレビの絵作り。今この場所では何が起こっているのかを映画的に見せてくれていたのだ。

降格圏のノリッジに対してユナイテッドが劣勢で試合が進行している中、オールド・トラフォードには冬の雨が落ちている。テレビカメラはベンチで固まるファン・ハールを幾度となく映しだす。何度映しても姿勢も表情も変わらないファン・ハール。映像はそんなファン・ハールからゆっくりフェードアウト。画面は降り続く雨の映像に。映画で言えば、ファンの心の内を現す心理描写。続いて映されるのがスタンドにいるベテランファン。おそらく、ユナイテッドのことは何でも知っているであろう70歳オーバーのおじいちゃん達。表情は無く、怒りも悲しみも通り越してしまったのか、それともこんなこともあるさということなのか静かに試合を見つめている。ファン・ハールは相変わらずベンチから立ち上がりもせず、ピッチ横では必至に指示を送るアシスタントコーチのライアン・ギグスが映される。今ファンは監督に何を求めているのかと問いかけるように、さらにファン・ハールギグスをセットで映す。終了間際には満員だったスタンドの多くが空席になり、試合終了の笛と同時にわき起こるブーイング。なんでしょうか、この違った意味での満足感。お見事でした。