サッカー日記ブログ版

TVたまにスタジアムでのサッカー観戦記

身の丈

見ました。『アウトレイジ・ビヨンド』。前作のアウトレイジは「極悪人の最後は痛い目を見て死ぬ」という事だとすれば、アウトレイジ・ビヨンドは「義理人情を欠いた奴は、恥ずかしい死に方をする」という事だと理解しました。身の丈に合わないところまで強引に伸し上がっても良い事ないということ。前作は痛さを追求していたようだけど、今回は恥ずかしさにこだわっていたようにも見えたね。

 

昔から、ヒーローは寡黙というのが定番だったけど、ビヨンドに出てくるヤクザも刑事もよくしゃべるし、よく吠える。品がなくって、義理も人情もなくなったヤクザの世界を、力技で義理人情の世界に引き戻そうとした映画のようにも見えました。次回作があるとすればクラシックな義理人情の世界になるのか、さらに義理人情の乾いた世界になるのか、どっちかかもな。

 

天皇杯3回戦、浦和は山形に負けて敗退。ターンオーバーというよりは、わざと負けたの?というメンバー構成。あくまでも、リーグ戦とリーグカップヤマザキナビスコ)が目標というのがはっきりと見て取れましたね。まあ、それはそれで正解かもしれないけど、試合を見ちゃうとやっぱり悔しいね。

はじめて見る若手が頑張ってたからいいけど、(16歳の邦本選手は期待しゃちゃうね。面構えも最高で、名前も奇跡的にビック!)おなじみのメンバーはどうもね。このメンバーでも浦和の方が格は上だぜと言わんばかりのプレーぶり。だけど、もっと謙虚にならないと恥ずかしい死に方をしちゃうのも無理ないな。身の丈に合わない試合をするとああなっちゃう。日本のJ2は強いから。

 

この敗戦では永田選手に批判が集中するかもしないので、あえて擁護すれば、ケガ明けからパフォーマンスを上げていくのってけっこう難しいだろうなと思う。ラムジーもウィルシャーも本来のパフォーマンスに戻るのに一年以上かかった印象があるし(ウィルシャーはまだまだよくなるはず)、同じアーセナルの選手でいえば去年のベルマーレンも結局一年間低調で、その後もケガがち。まあ、ファンもあったかく見てあげればいいけど、戦力的にそう余裕ではいられない。山田直輝もそうだけど、じっくり地道に戻していってもらいたね。

 

それはそうと、監督ははっきりと天皇杯は捨てて、後の2つを取りにいったわけだから、今の浦和の身の丈にあった選択をしたといえるでしょう。批判覚悟で若手を思い切って公式戦で試したのも悪くないんじゃない。今回は良い方に解釈したということで、リーグとリーグカップ、期待しますか。

 
第93回天皇杯 3回戦
浦和 2-3 山形